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凌風丸(りょうふうまる)は、日本が保有していた気象観測船である。室戸台風を教訓に1937年(昭和12年)に建造され、日本初の本格的な気象観測船として中央気象台に配備された。太平洋戦争を生き抜き、戦後も中央気象台および後身の気象庁で運用された。「凌風丸」の船名は、その後2代にわたって気象観測船に受け継がれている。 == 建造の経緯 == 1934年(昭和9年)9月に西日本を襲った室戸台風は、甚大な被害をもたらした。そこで、台風対策として気象観測体制の強化が行われることになり、同年11月の第66回臨時帝国議会で、かねてから岡田武松ら気象関係者が要望していた本格的気象観測船の建造が承認された〔堀内(1957)、21頁。〕。建造費は50万円以上となった〔「科学船・初陣迫る―夏は颱風、冬は堅氷に挑む―南へ北へ威力示す凌風丸 」 大阪毎日新聞 1937年7月24日〕。 新造気象観測船の任務は、太平洋上の離島を拠点に整備予定の気象観測網への補給及び航行中の気象データ収集のほか、当時、東北地方で発生して問題になっていた冷害(昭和東北大飢饉)の原因調査、オホーツク海での結氷状況の調査など多岐にわたるものとされた〔。そのため、悪天候下でも航行できる優れた復元性や凌波性、耐氷構造の船体、各種実験観測設備などが要求された〔「海を行く気象台―颱風に挑戦するために凌波性も復原力も満点―“凌風丸”十七日進水 」 大阪毎日新聞 1937年5月10日。〕。居住性は優れたものとされ、観測拠点支援用の医療設備や食糧冷凍庫も備えられた〔。 本船の設計は東京帝国大学工学部の浅川彰三教授を主任とし、建造は播磨造船所に発注された。1937年2月3日に起工され、同年5月17日に進水、同年8月に竣工した。台風シーズンに間に合うよう、建造は急ピッチで進められた。船名は同年4月22日に「凌風丸」と命名された。これは、江戸時代に本多利明が蝦夷地調査に使用した似関船にちなむ名前である〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「凌風丸 (気象観測船・初代)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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